=世界戦に挑むための基礎講座=
本書において筆者が意図したことは、
コンテナ・ターミナルは近代社会の産物であると同時にその社会を陰で支える物言わぬ力持ちであること、
そして、この大動脈の結節点であるターミナルは、IT革命により大きく変貌しつつあることを一人でも多くの方々に解ってもらうことでありました。
従って、本書では、コンテナ輸送システムやターミナルの歴史は最小限に止め、主力を現在のターミナル産業の状況と将来の展望に置いています。
本書がコンテナ・ターミナル産業の入門書として、読者のお役にたてばと念じています。(著者前書きより)
目次
第一章 コンテナ・ターミナルの構成要素
第二章 コンテナ・ターミナルのシステム環境
第三章 コンテナ・ターミナルの料金
第四章 ターミナル・コントロール・システムの概要
第五章 コンテナ・ターミナル設計とシステム・エンジニアリング
第六章 世界のターミナル大手オペレーター
第七章 我が国スーパー・ターミナル・オペレーター育成の可能性
第八章 アジアの港湾物流―現在と将来
第九章 世界の海上コンテナ輸送の現況
第十章 コンテナ・ターミナルの変貌
<資料編>
世界のコンテナ中継港の動向、中継港の運営管理形態・戦略動向、コンテナ・ターミナル変化の展望、サプライチェーン・マネジメント、サード・パーティ・ロジスティクス、スーパー中枢港湾構想、コンテナ・ターミナルの荷役危機、ターミナル設計用ゲーミング・シミュレーター、香港(ターミナルの歴史、現状、将来計画等)、シンガポール(同)、上海(ターミナルの歴史、現状、将来計画)、釜山(同)